キャリア

認定看護師・専門看護師は何人いる?資格の希少性でキャリアを考える

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目次

認定看護師は24,974名、専門看護師は3,473名で、看護師136万人に対する資格保有率はわずか2.5%です。取得費用は80万〜350万円、資格手当は月8,500〜14,500円程度ですが、最大の価値は希少人材としてキャリアの選択肢が広がることにあります。

「資格を取ったら何が変わるの?」データで答えます

キャリアアップを考えたとき、「認定看護師」「専門看護師」という選択肢が頭に浮かぶ方は多いのではないでしょうか。でも、「取得にどれくらいかかるの?」「本当に待遇は良くなるの?」「そもそも何人くらいいるの?」という疑問もあるはず。

この記事では、日本看護協会の最新データ(2024年12月時点)を使って、認定看護師・専門看護師・認定看護管理者の登録者数、取得要件、待遇を整理します。「希少性」という視点から、あなたのキャリア戦略を考えるヒントにしてください。

3つの資格、登録者数を比較する

日本看護協会が認定する看護の専門資格は3種類あります。

看護専門資格の登録者数(2024年12月現在)

認定看護師
24,974名
認定看護管理者
5,258名
専門看護師
3,473名

出典: 日本看護協会(2024年)

就業看護師136万人に対して、3資格の合計は約3.4万人。資格保有者は看護師全体のわずか2.5%です。どの資格を取っても、それだけで「希少な人材」になれるということです。

資格を取るだけで上位2.5%の希少人材になれる2.5%

日本看護協会・厚生労働省データより算出(2024年)

専門看護師(CNS):3,473名、最も希少

概要

専門看護師(Certified Nurse Specialist)は、看護系大学院の修士課程を修了し、特定の分野で卓越した看護実践能力を持つと認定された看護師です。14分野が設定されています。

分野別の登録者数

専門看護師 主な分野の登録者数

がん看護
約1,054名
精神看護
多数
急性・重症患者看護
多数
小児看護
少数
放射線看護
3名

出典: 日本看護協会(2024年)

最も多いのはがん看護(約1,054名、全体の約33%)。1996年に最初に設けられた分野で、歴史の長さが登録者数に反映されています。最も新しい放射線看護はわずか3名。分野によって希少性は大きく異なります。

取得要件

項目内容
実務経験5年以上(うち専門分野3年以上)
教育課程看護系大学院修士課程(38単位以上、2年間)
費用目安約150万〜350万円(大学院の学費+審査料)
更新5年ごと

大学院に通う2年間は、仕事との両立が最大のハードルです。一部の病院では在学中の給与保障や学費補助を用意しているところもあります。

認定看護師(CN):24,974名、制度が大きく変わる転換期

概要

認定看護師(Certified Nurse)は、特定の看護分野で高い水準の看護実践ができると認定された看護師です。現在、旧制度(A課程)と新制度(B課程)が並行運用されています。

認定看護師 A課程・B課程の内訳(2024年12月)

A課程(旧制度)
19,736名
B課程(新制度)
5,238名

出典: 日本看護協会(2024年)

A課程からB課程への移行

2019年に制度が改正され、認定看護師は大きな転換期を迎えています。

項目A課程(旧制度)B課程(新制度)
分野数21分野19分野(統合・再編)
特定行為研修なし必須(組み込み)
教育時間615時間以上800時間以上
教育期間6か月1年以内

2026年度でA課程の教育は終了し、2029年度でA課程の認定審査も終了します。今から取得を目指すならB課程一択。B課程では特定行為研修が組み込まれているため、修了後は医師の手順書に基づいて一定の医療行為を自律的に実施できるようになります。

取得要件

項目内容
実務経験5年以上(うち専門分野3年以上)
学歴要件不問
教育課程B課程:1年以内・800時間以上
費用目安約120万〜200万円
更新5年ごと

専門看護師と比べて、大学院進学が不要で、費用も比較的抑えられるのが特徴です。

認定看護管理者(CNA):5,258名、管理職へのパスポート

概要

認定看護管理者(Certified Nurse Administrator)は、看護管理者として優れた能力を発揮すると認定された看護師です。看護部長や副院長など、管理職へのキャリアパスとなります。

取得要件

3段階の研修を段階的に修了する必要があります。

レベル受講要件内容
ファーストレベル実務経験5年以上看護管理の基礎
セカンドレベルファーストレベル修了組織管理・人材育成
サードレベルセカンドレベル修了経営的視点での看護管理

全レベル合計で約465時間、費用は約80万〜150万円。勤務先の約79.8%が病院で、管理職として組織運営に携わる立場の人が多くを占めます。

待遇はどう変わる?資格手当の実態

月額の資格手当

看護専門資格の平均月額手当

専門看護師
約14,471円
認定看護師
約8,530円

出典: 日本看護協会・各種調査

専門看護師の資格手当は月額約11,000〜14,500円、認定看護師は約8,500円。ただし、資格手当を支給している施設は約34%にとどまり、すべての病院で手当がつくわけではありません。

年収への影響

資格平均月給
専門看護師約43.5万円
認定看護師約42.9万円
一般看護師(全国平均)約36.4万円

一般看護師と比べると月6〜7万円、年間で70〜85万円の差になります。ただし、これには管理職加算や経験年数の影響も含まれるため、資格だけの効果とは言い切れません。

正直な課題

専門看護師の69%が資格手当の額に「不満」と回答しています。大学院2年間+150万円以上の投資に対して、月1万円台の手当では「割に合わない」と感じる人が多いのが実情です。資格を取る目的は、手当よりもキャリアの選択肢を広げることに置くべきでしょう。

どの資格を目指すべきか?キャリア別の判断基準

「専門分野を極めたい」→ 専門看護師

大学院で研究的な視点を身につけ、がん看護や精神看護など特定分野のスペシャリストを目指す。組織横断的に活動し、教育・相談・研究にも携わりたい人向け。

「臨床スキルを高めたい」→ 認定看護師(B課程)

特定行為研修が組み込まれたB課程なら、認定看護師の専門性+医療行為の自律的な実施が可能に。「現場で手を動かしたい」人に向いています。

「管理職を目指したい」→ 認定看護管理者

看護部長や副院長へのキャリアパスを明確にしたい人向け。段階的に研修を受けられるので、働きながらの取得がしやすい資格です。

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まとめ

認定看護師24,974名、専門看護師3,473名、認定看護管理者5,258名。看護師136万人に対して、専門資格の保有者はわずか2.5%です。どの資格も「希少な人材」になれる可能性を持っています。

認定看護師は2026年度にA課程の教育が終了し、B課程(特定行為研修込み)への一本化が進んでいます。今から目指すならB課程で、臨床スキルと資格の両方を手に入れる戦略がおすすめです。

費用と時間の投資は必要ですが、それ以上に「キャリアの選択肢が広がる」ことが最大のリターン。データを見ながら、あなたに合った資格を選んでみてください。

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参考文献

  1. 日本看護協会「専門看護師」2026-02-16 閲覧)
  2. 日本看護協会「認定看護師」2026-02-16 閲覧)
  3. 日本看護協会「認定看護管理者」2026-02-16 閲覧)
  4. 看護roo!「データで見る専門看護師」2026-02-16 閲覧)
  5. 令和6年 賃金構造基本統計調査(厚生労働省)2026-02-16 閲覧)

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